３年国語の学習では、俳句の鑑賞に取り組んでいます。実際に鑑賞文を書いてみることで、俳句を評価する際に、内容や表現方法のどのような点に着目すればよいかを出し合い、鑑賞のポイントをまとめていました。

　教科書に掲載されている著名な俳人の句だけでなく、中高生が作ったコンクールの入賞作品も提示したり、鑑賞文を書くためのワークシートを何種類か用意したり、鑑賞文を書く時の着目点を選択できるようにしたりするなど、一人一人の学習進度や到達度等に応じて、多様な環境が設定され、個別学習の充実が図られていました。

　一人一人が自分にふさわしい学習方法を模索し、主体的に学習に取り組めるような授業を目指していきたいと思います。

　２年社会では、日本のイメージマップづくりに取り組んでいます。個人で作成した後、まず自由に席を移動して、２～４名程度でイメージマップを見せ合い、自分と違う友達の視点に触れ、それを自分のイメージマップに付け足します。

　次に、10人程度の大グループになって、互いのイメージマップを回し読みしたりしながら、さらに多様な視点に触れ、必要なところを自分のイメージマップに付け足したり、修正したりします。

　最後に、３人グループになって、イメージマップをもとに「日本がどんな国なのか」という本時の学習課題に対する自分なりの考えを順番に説明します。

　このように、他者との対話やグループでの協働活動を繰り返すことで、自分の知識や考えが広がり深まっていきます。

　２年理科の学習では、「学習の個性化」をテーマに授業を進めています。総合的な学習では、『防災』『職業』『福祉』などをテーマに学習を進めていく際に、個人やグループごとに「個別」のテーマや課題を設定することがありますが、理科の学習でも「個別解決」の要素を取り入れています。

　導入実験で抱いた疑問をもとに「個人テーマ」を設定します。それを全体で共有し、共通するキーワードなどをもとに、「物質が燃えるとはどのような化学変化だろうか」という「全体テーマ」が作られました。実験や話合いを重ねて考えたことや分かったことを、「個人テーマ」解決の手がかりとして蓄積し、単元の最終段階では、「個人テーマ」に対する自分なりの納得解をまとめ上げ、「全体テーマ」の解決へとつなげていきます。

　一斉学習と個別学習をリンクさせることで、学習課題や課題解決が自分事になり、自分の言葉で答えを作り出すことで、生きた知識として身に付くことが期待されます。

　本年度２回目の「１日学校公開」と３年生は「進路講座」が行われました。保護者の皆様には、あいにくの天候の中、足をお運びいただきありがとうございました。学校では３か月ごとに設定されたシーズンが、「やってみよう」から「なんとかなる」に移行し、磐周大会や生徒会選挙も終わり、３年生は部活動を引退して進路選択へ、１・２年生は新チームでの部活動が始まり勉強との両立へと、校内の雰囲気もどことなく変わってきました。

　３年生の進路講座では、磐周・小笠・北遠地区11校の公立高校の副校長・教頭先生が来校され、学校説明が行われました。貴重なお話を伺い、進路選択に向けての大きな一歩になったことと思います。夏休みには、一日体験入学・学校説明会・オープンキャンパスが行われます。今度は、学校に足を運んで学校全体の雰囲気を知り、進路選択や受験勉強の参考にしていくといいですね。

　放課後のゆとりの時間に、生徒会主催の腕相撲大会「南風祭～パワーの部」が開催されました。中庭のウッドデッキを会場とし、南・北校舎と中央廊下をぐるりと取り囲み、多くの生徒が熱戦を見守り、声援を送りました。

　縦割りグループ対抗で、各学年学級から代表者がエントリーされました。中には、学級代表を決めるプレ大会を行った学級もあるようです。教員チームは女性教員が出場しました。

　最後に、３年生選抜５名VS教員５名（力自慢３名＋教頭＋校長）でエキシビジョンマッチを行い、盛り上がりは最高潮に達しました。正規の行事や活動だけでなく、生徒と教員が一体となって本気になって楽しむ、わくわくする「ウェルビーイング」なひと時も大事にしていきたいと思います。

　美術室や理科室の木製椅子が経年劣化により、座面や周縁に削れや剥がれ等が目立ち、50周年を機に、限られた費用ではありますが新調することにしました。

　さらに、音楽室に使われなくなった劣化の激しい椅子が35脚あり、処分しようとしましたが、座面を取り外して裏返し、タオル地を被せることで再生することができました。

　生徒の皆さんには長期にわたり不便をかけてしまいました。老朽化は避けられませんが、これからもできる限り工夫して修繕・新調し、少しでも「ウェルビーイング」が環境づくりを進めていきたいと思います。

　７月６日・７日、磐田のかぶと塚陸上競技場で、磐周大会～陸上競技の部～が開催されました。猛暑の中、36種目が行われ、多くの生徒が出場しました。

　男子は、大所帯の３年生を中心に、各学年の生徒が各種目で好記録を出し、入賞者が名を連ねました。１日目の時点で総合トップに立ちました。女子は、５名の３年生が中心となって健闘し、１・２年生も追随して好成績を収めました。結果、男子フィールド競技と総合で優勝を飾ることができました。

　磐周大会のフィナーレに「袋井南中」が有終の美を飾り、暑い戦いが幕を閉じました。限られた練習時間で高いパフォーマンスを生み出す「ウェルビーイング」な姿を、見事に演出してくれました。

【競技結果】※個人名は表示しません

男子1年　1500m　第4位　　男子2年　1500m　第5位　　女子共通　1500ｍ　第7位

男子共通　400ｍ　第2位　

女子1年　100ｍ　第6位　　男子1年　100m　第2位、第5位　　男子3年　100ｍ　第6位　

男子共通200m第6位

男子共通800m第2位　　女子1年800m第7位　　女子3年800m第1位、第2位

男子共通3000m第2位

男子共通110mH第2位

男子低学年4×100mリレー第4位　　男子共通4×100mリレー第8位

女子共通　砲丸投　第8位　　男子共通砲丸投第8位

男子共通　棒高跳　第4位、第7位　　女子共通　棒高跳　第5位

女子共通　走幅跳　第4位　　男子共通走幅跳第8位

男子共通　走高跳　第2位、第3位　　女子共通走高跳第4位

女子共通円盤投第3位、第4位　　男子共通　円盤投　第4位

男子トラックの部 第2位、男子フィールドの部　第1位、男子総合優勝

女子トラックの部 第6位、女子フィールドの部　第2位、女子総合 第4位

　七夕がやってきました。本校では用務員の手作りで、花壇横に七夕飾りが設置されます。テーブルに短冊とペンが常備され、生徒は足を止めて思い思いに願いを書きます。磐周大会がスタートする６月中旬から設置しているため、自分の競技のことやチームの勝利のことなども、たくさん書かれています。『ウェルビーイング』な願いごとが、笹の葉とともに風に吹かれ、心地よいやさしい気持ちになります。

　何歳になっても、願い事をもちたいものです。「どんな願い事も大きすぎることはない」「星に願いをかける時、夢は叶う」です。

　生徒会長選挙告示から１か月間、立候補者と２名の応援者がタッグを組み、自己PR用紙の作成、登下校時のあいさつ運動、昼休みの学級訪問、給食時の放送演説などを行ってきました。

　選挙当日は、体育館で応援者によるパネルディスカッションと立候補者によるパネルディスカッションが行われました。様々な質問が投げ掛けられましたが、どの生徒も全校生徒を前にして、堂々と自分の考えを自分の言葉で述べていました。「皆さんの意見を聞いて取り入れていきたい」「レクリエーションや縦割り活動を新規企画し、自由を楽しめる学校にしたい」「全員が気持ちよく過ごせるように、安心安全で地域との関わりが多い学校をつくりたい」などの所信表明がありました。

　その後、学年ごとにホールで投票が行われ、ルールに則って厳粛な雰囲気の中、無効票ゼロで終了することができました。

　磐周大会～剣道の部～が豊岡体育館で開催され、初日に個人戦、２日目に団体戦が行われました。男子は予選リーグを勝ち上がって決勝トーナメント出場、女子は総当たり戦を戦いました。

　対戦時間帯がずれた時には、男女が互いを応援し合い、声を掛け合う姿が見られ、「チーム南中」の一体感が感じられました。正座をして見守る姿、凛としたたたずまいから、「気剣体の一体」「剣心一如」の精神が窺えました。

　自分の技術を高めるためには、まずは自分自身の心を磨くことが必要であり、技術と心の両面からの鍛錬が大切であり、本校の部活動が目指すところでもあります。今後の学校生活や新チームでの部活動に生かしていくことが期待されます。

【対戦結果】

＜男子＞予選リーグ　　　　VS城山中　　負け

　　　　　　　　　　　　　VS磐田東中　負け

　　　　　　　　　　　　　VS周南中　　勝ち　　３位

　　　　決勝トーナメント　VS南部中　　負け　　ベスト６　

＜女子＞総当たり戦　　　　VS袋井中　　勝ち

　　　　　　　　　　　　　VS磐田一中　負け

　　　　　　　　　　　　　VS城山中　　負け

　　　　　　　　　　　　　VS浅羽中　　負け

　　　　　　　　　　　　　VS磐田東中　負け

　　　　　　　　　　　　　VS周南中　　負け

　サッカー部は磐周大会を勝ち上がり、準決勝に駒を進め、第１シードの南部中と安久路公園で対戦しました。悔しい敗戦となりましたが、３位決定戦で雪辱を晴らし、県大会進出を果たそうという静かな闘志が感じられました。

　翌日の３位決定戦は、ジュビロスタジアムで開催されました。多くの保護者の方の見守る中、ピッチに立った選手たち。ジュビロカラーのユニフォームがピッチに映え、まぶしく輝きました。序盤、劣勢に立たされましたが、終始立ち向かう気持ちを切らすことなく、１点１点返していきました。点が入る度に、応援席がわきました。他の部活の生徒たちも、応援に駆けつけていました。

 　チームの中心を担った３年生と、チーム力を底上げした２年生とが調和・融合した「南中旋風」が磐周大会を席巻しました。「どんな時でも決して諦めず、状況に屈せず、自分を信じて、戦士であった」選手たちに心からの拍手を贈ります。

【対戦結果】

◇準決勝　　　VS南部中　０－５　敗戦

◇３位決定戦　VS城山中　２－４　ベスト４

　磐周大会～バレーボールの部～が、会場を竜洋中に移し、先週に引き続き開催されました。予選リーグ残り２試合となり、見事に２連勝を飾りました。

　１球１球に気持ちを込めたプレーを展開し、仲間とプレーすることを噛みしめているようにも感じました。対面で応援する下級生の掛け声が体育館中に響き渡り、「チーム南中」の一体感が伝わってきました。今の自分の立場でやれることを精一杯やることが、自分も仲間も共に幸せになることを目指す、「ウェルビーイング」な南中の姿です。

　有終の美を飾った試合終了後には、目に光るものも見えました。３年間苦楽を共にしてきた仲間と、公式戦の最後を惜しむ気持ちが持てることは、素敵なことだと思います。

【対戦成績】

VS豊田中　２－１勝利

VS豊岡中　２－１勝利　　予選リーグ３位

　磐周大会～バスケットボールの部～が、先週に引き続き行われ、今週はさわやかアリーナというすばらしい舞台が用意されました。

　序盤、思うようにシュートが決まらず、10点ビハインドとなりました。しかし、そこからじわじわと追い上げ、終了間際には逆転しました。勝ち切ることはできませんでしたが、全力を出し切り、最後までチーム一丸となって戦うことができました。

　当然悔しい気持ちはありますが、試合終了後の選手たちの表情には、清々しさが感じられました。「あきらめたらそこで試合終了」決してあきらめない「チーム南中」の姿勢を見せてくれました。

【対戦結果】

VS旭が丘中　２９－２９　引き分け

　ゆめりあ球技場で、磐周大会～サッカーの部～準々決勝が行われました。雨上がりの滑りやすいコンディションでしたが、前半は終始押し気味に展開し、２点先取しました。後半１点返され、緊迫した展開となりましたが、試合終了間際にも攻撃の手を緩めず、決定的な追加点を奪いました。

　29日(土)準決勝、30日(日)決勝or３位決定戦でも、『南風旋風』を期待します！

【対戦結果】

準々決勝　VS周南中　３－１　ベスト４

準決勝進出　⇒　決勝or３位決定戦へ