【1学期終業式 校長式辞】
本日をもって、72日間の1学期を終了します。 この1学期は新型コロナウィルスの感染法上の分類が2類から5類となり、学校に当たり前の日常が戻ってきました。皆さん一人一人が、毎日の授業や部活動、行事などに一生懸命に取り組み、学校生活の様々な場面で、たくさんの笑顔があふれていたことをうれしく思います。
私は4月の始業式と入学式で、「失敗を恐れず、様々なことに積極的に挑戦してほしい」、「自分の意志や判断に基づき、主体的に行動し、進んで自分らしさを発揮してほしい」という話をしました。皆さんどうだったでしょうか。この1学期、みなさんはどんな挑戦、チャレンジができましたか。どのような場面で自分らしく、主体的に行動することができましたか。この後の学級活動や夏休みの面談でも担任の先生と一緒に振り返ってみて下さい。そして、明日からの夏休みもぜひその意識を継続させていってほしいと思います。
さて、夏休みを前に、私から皆さんに二つ話をしたいと思います。
一つは、この夏休みは、ぜひ「メディアコントロール」を自主的に行ってほしいということです。具体的には、スマホやゲームなどのデジタル機器から離れる時間を意図的、計画的に作ってほしいと思います。夏休みという貴重な時間を、スマホなどのデジタル機器に支配され、時間を使わされてしまうのではなく、それらから離れる時間で、身近な人やもの、事に触れる直接体験をすることで、自分自身の視野を広げたり、新たな知識を得たりするような、意味のある時間を過ごしてほしいと願っています。
そこで、もう一つの話です。夏休み中の読書の勧めについてです。私は、皆さんにこの夏休み、毎日読書の時間をつくり、本と親しんでほしいと思っています。国語科からも、ビブリオバトルやポップ作りといった課題が出ていると思います。せっかくですから、この夏休みを利用し、自分の興味のある本をできれば2~3冊読んでみましょう。読書は、想像力を豊かにするだけでなく、記憶力や集中力が向上するといった、私たちの脳にたくさんの良い影響をもたらしてくれることが分かっています。そして先ほども話したように、読書は自分自身の視野を広げ、新たな知識を得ることにも繋がります。私も、皆さんに進めるだけでなく、たくさんの本を読みたいと思います。
それでは、8月29日の始業式で、一段とたくましくなった皆さんと元気に会えることを楽しみにしています。熱中症や水の事故にも十分気をつけ、命を大切に、健康で充実した夏休みを過ごしてください。