
【創立50周年記念集会あいさつ】
本年度、この袋井南中学校は創立50周年を迎えました。今更ですが、この記念すべき年に、この場にいられることを生徒の皆さんとともに喜びたいと思います。50周年本当におめでとうございます。そして、本日、創立50周年記念集会を行うにあたり、現同窓会長の宇津山 晃様をはじめ、学校運営協議会委員や保護者の皆様にもご参加いただいていることに感謝申し上げます。ありがとうございます。
さて、この袋井南中学校は今から50年前、1975年に袋井中学校から分離し、新設校として開校しました。そして昨年度までに8437人もの卒業生を送り出しています。現在の素晴らしい南中があるのも、卒業生である先輩や先生方の日々の努力の積み重ねがあったからこそだと思います。今日はその伝統と歴史の重さを改めて感じると共に、次の10年、60周年という未来に目を向けるそんな機会になってほしいと思います。
ここからは少し次の10年、未来に向けた話をしたいと思います。これから皆さんが生きていく社会は経済・社会のグローバル化の波が押し寄せ、人工知能やロボット、再生医療など、新たな科学技術が進歩する一方で、地球温暖化などの環境問題やエネルギー問題、少子高齢化など、様々な課題と向き合っていくことになります。間違いなく私たちの生活環境や働き方は今より大きく変化していきます、そしてその変化の大きさは誰にも分かりません。このような予測不可能な未来をたくましく生き抜いていくために、皆さんはどのような力が必要だと思いますか?
私から皆さんにそのヒントとなる言葉を紹介します。皆さんは「ダーウィン」という人を知っていますか?あるいは名前を聞いたことがありますか?ダーウィンは1800年代に生きたイギリスの生物学者で「種の起源」という著書で「進化論」を唱え、科学に革命をもたらした人物です。ダーウィンは著書「種の起源」の中でこう述べています。「生物の進化の過程では、最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き残るのでもない。唯一生き残るのは、環境に合わせて変化し続けるものである」と。どうですか、なるほどと思いませんか。ただ、今後めまぐるしく変化する世の中や、身の周りの環境に迅速に対応し続けていくこと、言うほど簡単はないですよね。それでは、皆さんはこれから、環境に合わせて変化し続けるために、どのような力を身につけていけば良いのでしょうか?その答えはぜひ皆さん自身で考えてみて下さい。おそらく正解は1つではありません。
それでは、今日の集会が有意義ですばらしい時間になることを願っています。本日はよろしくお願いします。