校内研修会を行いました
2023年11月17日 16時29分
平凡な教師は、指示をする。
良い教師は、説明をする。
優秀な教師は、やって見せる。
しかし、最高の教師は、子どもの心に火をつける。
ウィリアム・アーサー・ウォード
(米国の教育哲学者・作家)
本校では、校内研修のテーマとして「自ら学ぶ生徒の育成~生徒と楽しむ授業づくり~」に取り組んでいます。
昨年度までは、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実など、教育の質を向上させることをねらいとする「GIGA スクール構想」の下、1人1台端末等のICT環境を活用した新たな学びについて、その具体的な授業デザインへの生かし方を実践的に研究してきました。
今年度は、子供たちの「楽しさ」をキーワードとして、魅力ある授業デザインの研究を行っています。
具体的には、「~したい・体験・対話・体感」という四つの「たい」をキーワードとして、それぞれが担当する授業デザインの中に「魅力的な学習課題」「対話」「納得解の記述」を工夫して構成することに取り組んできました。
また、研修の方法としては、教科や年齢、学年をミックスした3人グループの中で、課題を設定し、授業を公開し、校内の電子掲示板上でコメントを交流し合うという取組を行っています。
この公開授業では、3人組のグループ以外の人も積極的に参観して学び合っています。また、授業で参観できなかった人も電子掲示板でのコメントから、その工夫や成果、課題点を学ぶことができます。
今回の校内研修会では、先日の管理主事・市教委訪問で指導を受けた本校の授業の成果と課題を共有し、自分自身やグループとしての授業改善の方向性を話し合いました。
「袋井型授業づくり」には一定の成果が見られたものの、「生徒の楽しさ」=「没頭・熱中・探究・創造」といった深い学びについては、依然として課題があることも確認されました。
さらに、研修主任からは、ミハイ・チクセントミハイ氏(ハンガリー出身のポジティブ心理学者)の「フロー理論」が紹介され、来年度の本校の研修の理論的な方向性として提案されました。
ここでいう「フロー」とは、「時を忘れるくらい完全に集中して対象に入り込んでいる精神的な状態」を指しています。
次回の校内研修会では、各グループによる研究発表会を行う予定になっています。生徒たちだけでなく、教職員も常に真剣に、そして粘り強く学びを深めている袋井南中学校です。