家庭科「浴衣はどのように着たらよいのだろう」
2024年1月16日 13時58分
着物を慈しむ心がなければ、長く着ることができない
須賀 隆子
(着物コンサルタント)
家庭科では、和服の一つであり、着付けに必要な用具が少なく、比較的短時間で着用できる浴衣を教材として取り上げて、学習しています。浴衣を着用することを通して日本の伝統文化に興味を持ち、受け継いでいくことの大切さを理解することを目的としています。
和服は日本固有の服装ですが、現在の日常生活では、花火大会や成人式など限られた行事の中で着用されているだけです。お正月などに和服に着替える大人も昔に比べると大変少なくなりました。
生徒にとって和服を身近な存在としてとらえる学習の機会として、また伝統文化の継承に重点を置いた授業として、地域の方を講師にお招きして、生徒たちがグループに分かれて着付けをするサポートをしていただいています。
花火大会などで浴衣を着用した経験がある生徒もいて、浴衣は生徒にとってある程度関心のある衣服です。一方で、着付けとなると、ほとんどの生徒が自分で浴衣を着たことがないそうです。自分で着ることができるようになれば、和服の柄や帯に対しても、より興味や関心を持つことができるでしょう。
今回の学習では、教科担任や地域の講師の方のアドバイスを生かし、生徒たちはグループに分かれて互いに浴衣の着付けをサポートしながら、楽しく浴衣の着付けをしています。